革製品の取扱い注意点

革の自然な表情を活かすことを大事にした仕上げをしているため、動物が本来持っていた傷やシワ、血管、毛穴、バラつきなどをそのまま残して自然の風合いと手触りを楽しんでいただける革です。
革のひび割れや破裂ではないので、強度に全く問題ありません。

  • 色落ちについて

    • ヌメ革特有のナチュラルな風合いを活かすため、昔ながらの手法で染色を施しているので摩擦や水漏れなどによって革から色が移る場合があります。使い込むと色落ちや色移りしにくくなりますが、雨の日のご使用や淡い色の衣服でのご使用いただく際にはお気をつけ下さい。
    • 保管の際に他の明るい色の物と直接重ねないようにご注意ください。
  • 水漏れについて

    • 水に濡れた場合はシミや変色、型崩れ、色落ちが起こる恐れがあるので、乾いた布で早めに水分を拭き取って自然乾燥させてください。
    • 早く乾かそうとして、ドライヤー等に近づけるのはひび割れや痛みの原因になりますので避けてください。
  • カビ予防について

    • カビ予防のためにご使用後は中に新聞紙などの詰め物を入れて、湿気が少ない風通しの良い場所に保管してください。
  • ビニールポリやゴムとの密着について

    • ビニールポリエステルやゴム製品等と密着しておきますと、色移りやべたつきが生じる可能性がありますのでご注意ください。
  • 傷や汚れがついた場合

    • 表面上に付着した汚れは、市販の消しゴムで軽くここすることによってある程度汚れが落ちますが、革の中まで染み込んだ汚れは、消すことができませんのでご注意ください。
    • 表面上の浅い傷であれば、愛用中に徐々に目立たなくなりますが、傷を気にされる方はご注意ください。革の中まで深く傷ついてしまった傷は消すことができません。
  • 生地について

    • 生地の部分に水が染み込むと色落ちや色移りが起こることがありますので、濡れた場合は早めに拭き取って風通しの良いところで乾燥させてください。
    • 生地部分は摩擦によって繊維がほつれたり生地の表面に毛玉が生じたりすることがありますのでご注意ください。
  • 金具やファスナーのサビについて

    • 接続部などに使われる金具は、湿気や摩擦などでサビや色落ちが起こる場合もありますのでご注意ください。また、温湿度の影響によって変色や腐食を起こす場合もありますのでご注意ください。

革製品のメンテンナンス

天然素材である革は、お手入れをせずに使い続けると乾燥やひび割れなどのダメージを受ける可能性があります。お手入れをすれば、傷がつきにくくなったり傷がついてしまっても目立ちにくくなって品質を保ちながら末永くお使いいただけます。

オイルケア

製品になった天然素材の革は人間の肌のように乾燥したら傷つきやすくなります。
手で触れてかさつきを感じたらお手入れをして気持ちよく使いましょう。

ご用意いただくもの

皮革専用のオイルもしくはクリーム、布(オイルもしくはクリーム用)、布(乾拭き用)※布は革に傷をつけにくい綿など柔らかい天然素材のものがおすすめです。

オイルケアのお手入れ

  1. 1. ほこりや汚れを落とす

    柔らかい布を使って汚れを取ります。
    ひどい汚れがある場合はレザークリーナーを使い汚れを落とします。

  2. 2. 布にオイル(クリーム)を塗る

    柔らかい布に少量のオイル(クリーム)を取って革製品全体に薄く均等に塗り広げます。
    初めてオイル(クリーム)を塗る方は、目立たない場所から塗ることをお勧めします。
    付けすぎはシミの原因にもなりますので手早く薄く塗るのがポイントです。
    お持ちの革製品のサイズと状況を見ながらオイル(クリーム)少しずつ取りながら塗り広げてください。

  3. 3. なじませる

    風通しがいい日陰でオイル(クリーム)をしっかり革になじませます。
    使用するオイル(クリーム)や温湿度によって乾かす時間が異なりますので確認しながら十分乾かしてください。

  4. 4. 乾拭きをする

    最後に柔らかい布で革製品全体を優しく乾拭きをします。

防水ケア

革に雨や水がつくとシミや色落ちなどの原因になります。
防水スプレーをかけると水漏れを防ぐことができますし、汚れ防止にもなります。ただし防水スプレーは、コーティングにより経年変化がしづらくなるので経年変化を楽しみたい方は雨の日だけ使うことをお勧めします。

ご用意いただくもの

防水スプレー(フッ素)、布(乾拭き用)※布は革に傷をつけにくい綿など柔らかい天然素材のものがおすすめです。

防水ケアの方法

  1. 1. ほこりや汚れを落とす

    革に雨や水がつくとシミや色落ちなどの原因になります。
    防水スプレーをかけると水漏れを防ぐことができますし、汚れ防止にもなります。ただし防水スプレーは、コーティングにより経年変化がしづらくなるので経年変化を楽しみたい方は雨の日だけ使うことをお勧めします。

  2. 2. 防水スプレーをかける

    野外で革製品全体にスプレーを均等にかけます。革製品から20〜30cmほど距離を置いてスプレーをかけることがポイント。
    濡れたように色が変わりますが乾いたら元の色に戻ります。

  3. 3. 乾かす

    かけた防水スプレーの液を自然乾燥で乾かします。

  4. 4. 乾拭き

    革製品の表面が乾いたら、柔らかい布で優しく拭いて終わりです。

防水性の持続期間は防水スプレーの製品によって異なります。
防水スプレーをかけても濡れた場合は、なるべく早めに乾いた布などで水分を拭き取って自然乾燥させてください。

正しい保管方法

長く使わない状態でおざなりにすると、型崩れやカビがでることもあります。
正しい保管方法で大事な革製品を長くご愛用ください。

ご用意いただくもの

布(乾拭き用)、新聞紙、革製品が包まれていた布袋※布は革に傷をつけにくい綿など柔らかい天然素材のものがおすすめです。

革製品の保管方法

  1. 1. ほこりや汚れを落とす

    保管する前に乾いた布を使って表面に付着したほこりや汚れを落とします。
    特に手で触れる機会が多いところは念入りに乾拭きすることをお勧めします。

  2. 2. 詰め物を入れる

    型崩れと湿気を防ぐために革製品の中に新聞紙を丸めて入れます。柔らかい布やタオルでも大丈夫です。

  3. 3. 布袋に入れる

    ほこりや汚れを避けるために、革製品が包まれていた布袋に入れて保管することをお勧めします。袋に入れて保管すると予期せぬ傷から保護することもできます。
    直射光線が当たると日焼けや劣化につながる恐れがありますので、必ず通気性の良い日陰の場所で保管してください。

修理について

IKUTA KABANでは、思い出が詰まった製品をもっと長く安心してお使いいただけますよう専門の職人により修理させていただいております。心を込めてできるだけの修理をさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

代表的な修理例

  • ファスナー交換

    ファスナー・金具の不具合が生じた場合、新しく交換いたします。

  • 持ち手の交換

    持ち手の破れなど破損してしまった場合、補修いたします。

  • ホック交換

    ホックの不具合が生じた場合、ホックを新しく交換いたします。

  • 糸ほつれ

    縫い糸がほつれてしまった場合、縫い直しいたします。

  • 内装交換

    内装素材が破損してしまった場合、補修いたします。

  • 鋲・三角

    肩ベルトの三角が破損したり鋲が取れた場合、補修いたします。

修理の流れ

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    お問い合わせ・修理受付

    IKUTA KABANのウェブサイトお問合せフォームよりご相談内容お送りください。
    修理料金と送料・お預かり期間の目安をお伝えし、受付番号を発行いたします。
    お店での修理受付も可能です。

    修理受付はこちら

    店舗情報はこちら

    ※修理は自社の製品に限らせていただいております。

    ※革の染め直しは革の持つ風合いを破損してしまう恐れがありますのでお受けいたしません。

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    修理製品のお預かり

    修理をお申し込みになるときには、発行された受付番号を記したメモを一緒に同封して製品を当社修理係までお送りください。

    ※受付番号のメモは、製品に直接貼らないようお願いします。テープの粘着力によって、革の表面を破損する恐れがあります。

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    修理品診断・お見積り

    製品が当社に到着しましたら、修理担当の職人が修理箇所を細かく確認し、修理受付担当者より、正式な修理内容と料金・お預かり期間、お支払いの方法をご案内いたします。

    ※お支払いは銀行の振り込みかお店でのお支払い、または修理完成の時に代引き発送も可能です。

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    修理作業

    金額と納期等ご案内の内容をご了承いただいてから、修理を開始いたします。
    お客様の大切なご愛用品を丁寧にお直しいたします。

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    製品のお届け

    修理が完成しましたら、ご指定の住所にお届けいたします。
    お店での修理品のお渡しも可能です。送料は1,000円が別途かかりますことをご了承ください。